
YouTubeプレミアムでのVPN利用は違法なの?他国のVPNに繋いで安く見たいけど、実際どうなんだろう。
結論、YouTubeプレミアムをVPNで契約するのは違法ではありません。
なぜなら、日本を含む大半の国ではVPNは合法だからですね。
VPNを使ってYouTubeプレミアムをカザフスタンから登録すると月808円(2,700KZT)で楽しめます。
実際、筆者もカザフスタン料金でYoutubeプレミアムを契約して使っていますが、特にペナルティなどなく普通に使えていますよ。
日本のYoutubeプレミアムは月1,280円なので、月472円・年5,640円もお得です。



とはいえ、VPNでYoutubeプレミアムを契約するときの注意点もあります。
本記事では、YoutubeプレミアムをVPNで契約するのは違法かどうか、VPNを使うときの注意点をしっかり解説します。
Youtubeプレミアムを安く使う方法については、下記記事で解説していますのでご覧ください。


VPN利用が違法・制限されている国(リストは現状維持または更新)
日本国内では合法であるVPN利用ですが、世界に目を向けると状況は異なります。
一部の国では、政府の方針によりVPNの利用が法律で禁止されていたり、厳しい制限が課されていたりする場合があります。
これらの国で許可なくVPNを使用すると、法的な問題に発展する可能性があります。
YouTubeプレミアムでのVPN利用は「違法ではない」が注意が必要


YouTubeプレミアムをお得に利用するためにVPN(仮想プライベートネットワーク)を使いたいけれど、法的に問題ないのか心配になる方もいらっしゃるでしょう。
VPN利用歴7年の筆者から結論を申し上げますと、多くの国ではVPNの利用自体は違法行為ではありません。
しかし、いくつかの重要な注意点が存在するので詳しく解説します。
日本におけるVPN利用の合法性
まず、現在お住まいの日本国内において、VPNを利用することは法律で認められています。
VPNはインターネット通信を暗号化し、仮想的な専用線を作り出す技術です。
本来はセキュリティ強化やプライバシー保護を目的として開発されました。
個人がインターネットを安全に利用したり、企業がリモートアクセスを実現したりするために広く使われている技術なのです。
そのため、日本でVPNを使用すること自体が罰せられることはありません。
VPN利用が違法・制限されている国
VPNの利用が違法な国もあります。
一部の国では、政府の方針によりVPNの利用が法律で禁止されていたり、厳しい制限が課されていたりするので注意しましょう。
以下の国への渡航や滞在中にVPNを利用する際には、現地の法律を十分に確認し、注意が必要です。
- ロシア
- イラク
- 北朝鮮
- ベラルーシ
- オマーン
- トルクメニスタン
- 中国(政府認可VPN以外は利用が難しい)
- イラン(政府認可VPN以外は利用が難しい)
- トルコ(一部制限あり)
- エジプト(一部制限あり)
- アラブ首長国連邦(UAE)(一部制限あり)
上記の国からはVPNを使わないようにしましょう。
各国のVPN事情についての詳細は、下記記事をご覧ください。


YouTube利用規約上の「グレーゾーン」とは?


VPNの利用が日本の法律上問題ないとしても、YouTube側の定めるルール、つまり「利用規約」との関係では少し注意が必要です。
規約の内容によっては、VPNを使った特定の行為が推奨されていない、あるいは問題視される可能性があるため、「グレーゾーン」と言われています。
利用規約「地理的な制限事項」の内容
YouTubeの有料サービスに関する利用規約には、「2.3 地理的な制限事項」という項目が存在します。
この項目では、有料サービスや一部コンテンツが特定の国でのみ利用可能である場合があることを説明しています。
2.3 地理的な制限事項
有料サービス、および有料サービスで利用可能な一部のコンテンツは、特定の国でのみ利用できる場合があります。お客様は、ご自身の居住国を偽るために虚偽、不正確、または誤解を招くような情報を提供しないこと、また有料サービスまたは有料サービス内のコンテンツへのアクセスや利用に関する制限の回避を試みないことに同意します。
YouTube有料サービス利用規約
上記規約では、ユーザーに対して「住んでいる国を偽って答えないこと」「ジオブロック(地域制限)解除を試みないこと」に同意を求めているのです。
VPNを使って実際とは異なる国からアクセスし、その国の料金で契約する行為が、この規約に書かれている「居住国を偽る」や「制限の回避」に該当する可能性はそれなりに高いといえます。
規約違反とみなされる可能性について
VPNを使用して、例えば物価の安い国のサーバーを経由し、その国の料金でYouTubeプレミアムを契約した場合、形式上は「居住国を偽って」「アクセス制限を回避」しているとYouTube側に判断されるおそれがあります。
これが、VPN利用がYouTubeの規約上「グレーゾーン」とされる主な理由です。
現時点でYouTube側がVPN利用者をどのように扱っているかは不透明な部分もありますが、利用規約に抵触する行為であるという認識は持っておくべきでしょう。
【実情について】Youtubeプレミアムのアカウントが停止されるのか?
アカウントを強制停止されるといった事例は、今のところないのでご安心ください。
実際、筆者もカザフスタン料金でYoutubeプレミアムを契約して使っていますが、特にペナルティなどなく普通に使えていますよ。
今後もアカウント停止が無いとは言い切れませんが、基本的にはVPNでYoutubeプレミアムを安く楽しむことは問題なくできます。



不安な方は、新規のGoogleアカウントを作成してから、YoutubeプレミアムをVPNで契約してみましょう。
VPN利用に伴うリスクとデメリット【アカウント停止以外も解説】


VPNを使ってYouTubeプレミアムをお得に利用できる可能性がある一方で、いくつかのリスクやデメリットも理解しておく必要があります。
多くの方が心配されるアカウント停止以外にも、注意すべき点が存在します。
ここでは、主なリスクを4つ解説します。
①アカウント停止(BAN)のリスクはゼロではない?現状の報告は?
利用規約に違反すると判断された場合、最も重い措置として考えられるのがGoogleアカウントの停止(BAN)です。
VPNを利用してYouTubeプレミアムを安く契約したことが直接的な原因でアカウントが停止された、という明確な報告は、2025年4月現在、筆者が把握している限りではありません。
しかし、過去には居住国と異なる国で契約したユーザーのプレミアム契約が強制的にキャンセルされた事例も報告されています。
YouTube側の対応方針が変わる可能性も否定できず、アカウント停止のリスクが完全にゼロとは言い切れない状況です。
万が一に備え、メインで使っているGoogleアカウントでの契約は避け、新規アカウントを作成して試すことを推奨します。
②支払い方法の制限・決済エラーのリスク
YouTubeプレミアムの料金支払い方法は、国ごとに異なります。
VPNで物価の安い国に接続して契約しようとしても、その国で有効な支払い方法が求められる場合があります。
例えば、特定の国発行のクレジットカードしか受け付けなかったり、登録に現地の住所入力が必須だったりするケースです。
日本のクレジットカード情報や住所を入力しても、決済システム側でエラーとなり、登録手続きを完了できない可能性があります。
決済対策のおかげで、ナイジェリア、インド、ウクライナなど、これまでVPN経由で安く契約できた国で、YouTubeプレミアムの契約ができなくなりました。



現状、決済可能で一番安い国はカザフスタンです。後述します。
③為替変動による料金変動リスク
VPNを経由して海外の料金で契約する場合、支払いはその国の通貨(例えばカザフスタンならテンゲ)で行われます。
クレジットカード会社などを通じて日本円に換算されて請求されますが、その際の換算レートは常に変動しています。
契約当初は非常にお得に感じられても、為替相場が大きく円安方向に動いた場合、日本円での支払額が想定よりも高くなってしまう可能性があります。



月々の支払額が一定ではないという点は、デメリットとして認識しておくべきです。
④個人情報漏洩・セキュリティリスク(特に無料VPN)
VPNは通信を暗号化しセキュリティを高めるためのツールですが、VPNサービスの選び方を間違えると、かえって危険にさらされる可能性があります。
特に注意が必要なのは、無料VPNサービスです。
無料VPNの中には、運営元が不明確であったり、セキュリティ対策が不十分であったりするものが少なくありません。
さらに悪質なケースでは、利用者の通信記録(ログ)を収集して第三者に販売したり、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)を仕込んだりするものも存在します。
安易に無料VPNを利用すると、YouTubeのログイン情報やクレジットカード情報などの重要な個人情報が漏洩するリスクが高まります。
VPNを選ぶ際は、信頼できる運営元で、通信ログを保存しない「ノーログポリシー」を掲げている有料サービスを選ぶことが非常に重要です。



「ノーログポリシー」とは、利用者のインターネット活動に関する記録を一切保持しないという方針のことです。
YouTubeプレミアムをVPNで安く契約する方法


YouTubeプレミアムを安く使うなら、カザフスタン経由での契約がおすすめです。
Youtubeプレミアムを安く契約できる国のうち、日本のクレジットカードで支払いまで完了できる国の中で最安なのがカザフスタンになります。
詳しくは、下記記事をご覧ください。


ちなみに、Youtubeプレミアムを安く契約するのにおすすめのVPNは下記です。
- 🥇1位NordVPN:業界No.1。速度と安定性が高い◎
- 🥈2位ExpressVPN:スピードNo.1。速度重視の方向け。
- 🥇3位MillenVPN:国産No.1。動画配信に強い。
Youtubeプレミアムの安い国ランキング
各国の料金と支払い可能状況を表にまとめてみました。
国名 | VPN契約 | 価格 | 日本との差額 |
---|---|---|---|
不可能 ( 規制済み) | 1,100NGN/月 →約112円/月 | -1,168円 | |
不可能 ( 規制済み) | 129INR/月 →約237円/月 | -1,043円 | |
不可能 ( 規制済み) | 57.99TRY/月 →約258円/月 | -1,022円 | |
不可能 ( 規制済み) | 99UAH/月 →約370円/月 | -910円 | |
不可能 ( 規制済み) | 79,000VND/月 →約489円/月 | -794円 | |
カザフスタン🇰🇿 | 可能 | 2,700KZT/月 →約808円/月 | -472円 |
ナイジェリア、トルコ、インド、アルゼンチンはカザフスタンよりも月額料金が安いですが、日本のクレジットカードが使えません。
Youtubeプレミアムの安い国ランキングTOP10については、下記記事で詳しく解説しています。


カザフスタンのYoutubeプレミアムは約月800円で利用可能
カザフスタンのYoutubeプレミアムは、約月800円で利用可能です。
カザフスタンの通貨はテンゲでKZTと表記されます。


上の画像は2025年2月27日のレート計算です。
YouTubeプレミアムは、各国の経済状況によって月額料金を設定しています。
最安のインド・トルコ・アルゼンチンで登録できない理由
インドやトルコ、アルゼンチンも月額金額は最安です。
しかし、状況が変わりました。
【2023/07/04】更新情報:現在はトルコの方が安くなりました。
【2023/07/25】更新情報:現在はトルコが利用できなくなり、ウクライナが最安になりました。
【2025/01/01】更新情報:現在はウクライナが利用できなくなり、カザフスタンが最安になりました。
現在はインド、トルコ、アルゼンチン、ウクライナともにVPNを使っての登録ができません。
以前はインドとトルコから登録できたのですが、
- VPNサーバーがインド国内に設置できないこと
- トルコとアルゼンチンは日本のカード決済ができなくなったこと
が原因としてあげられます。
2022年6月からインド国内のVPN規制が厳しくなり、ログ保存が義務付けられた影響です。
YoutubeプレミアムでのVPN利用は違法かどうかに関してよくある質問


YoutubeプレミアムでのVPN利用に関してよくある質問にお答えします。
まとめ:YouTubeプレミアムでのVPN利用は自己責任で慎重に


今回は、VPNを利用してYouTubeプレミアムを安く契約することに関する違法性、リスク、具体的な方法や注意点について詳しく解説しました。
この記事の重要なポイントを再度まとめます。
- 日本の法律では合法:日本国内でVPNを利用すること自体に違法性はありません。
- YouTube規約上はグレー:居住国を偽る行為は利用規約に抵触する可能性があり、「グレーゾーン」と言えます。
- 複数のリスクが存在:アカウント停止の可能性は低いもののゼロではなく、支払いトラブル、為替変動による料金変化、個人情報漏洩(特に無料VPN)といったリスクを伴います。
- 安価な契約は可能だが不安定:VPNを使えば安い国料金で契約できる可能性はありますが、対象国や支払い方法は常に変動しており、確実ではありません。
結論として、VPNを利用してYouTubeプレミアムを契約する行為は、完全に自己責任となります。
メリットだけでなく、解説したような様々なリスクが存在することを十分に理解し、それでも試したい場合は慎重に判断してください。
安全性を少しでも高めるためには、信頼できる有料VPNサービスを選び、メインのアカウントではなく新規に作成したGoogleアカウントで試すことを推奨します。
VPNはインターネットを安全・便利にする優れた技術ですが、その利用方法によっては意図しない問題を引き起こす可能性もあることを忘れないでください。
「VPNでカザフスタンのYoutubeプレミアムに登録する方法」は下記をご覧ください。

