最近ブログのアクセスが落ちてきたので、リライトで記事のテコ入れしたいと思っています。サーチコンソールを使ったリライト記事の選び方や、改善策について教えてください!
こんなお悩みにお答えします。
・サチコで測定できる数値を知っておこう
・サチコで覚えておきたい操作方法5つ
・サチコを活用してリライト記事を選ぶ方法
・平均掲載順位が低い記事をリライトするコツ
本記事を書いている僕はブログ歴6年です。副業でブログを始めて1年半で月100万円を達成して、現在はブログ収入でご飯を食べています。
今回は、「サーチコンソールを活用したリライトすべき記事の選び方」というテーマを解説していきます。
ざっくり説明すると、サーチコンソールは「サイトに訪れる前のユーザーの行動」についてチェックできるツールです。
誰でも無料で使うことのできる、Google公式ツールの1つです。
WordPressブログを立ち上げたけど、まだサーチコンソールに登録していないという方は、WordPressでGoogleサーチコンソールを設定する方法をご覧ください。
それでは、さっそくご紹介していきます。
サーチコンソールで測定できる数値を知っておこう
まずは、サーチコンソールでどんな数値を測定できるのか押さえておきましょう。
サーチコンソールで測定できる数値
下記の4つの数字をチェックできます。
- クリック数
- 表示回数
- 平均CTR
- 掲載順位
※サーチコンソールのことを「サチコ」と略したりします。
それぞれの数値が、どんな意味を持っているかというと下記です。
- クリック数:記事がクリックされた回数
- 表示回数:記事が検索結果に表示された回数
- 平均CTR:1表示あたりの平均クリック数(クリック数 ÷ 表示回数)
- 掲載順位:検索結果に表示されている平均検索順位
上記のような感じですね。
サーチコンソールで4つの数値を表示させるには、サイドバーの「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリックすればOKです。
この数字を使いながらリライトすべき記事を発見していくので、ざっくりと意味を理解しておきましょう。
アナリティクスとサーチコンソールの違い
それぞれのツールが分析できることの違いは、下記です。
- アナリティクス:記事に流入した「後」のユーザーの行動を分析
- サーチコンソール:記事に流入する「前」のユーザーの行動を分析
上記のような違いがあります。
今回の記事では、検索流入を増やすためにリライト記事を選んでいくので、サイト流入「前」の状態をチェックできる、サーチコンソールを活用するというわけです。
ちなみに、アナリティクスで記事流入前のユーザーの行動を分析することはできませんし、サーチコンソールで記事流入後のユーザーの動きを分析することもできないのでご注意ください。
Googleアナリティクスの導入が終わっていない方は、WordPressでグーグルアナリティクスを設定する手順【アクセス解析ツール】をご覧ください。
サチコで覚えておきたい操作方法5つ
続いて、サーチコンソールで覚えておきたい操作方法について解説します。
その①:日付の範囲を指定できる
その②:検索キーワードを指定できる
その③:ページ単位を指定できる
その④:検索クエリを一覧でみれる
その⑤:ページ単位を一覧でみれる
1つずつ解説していきます。
その①:日付の範囲を指定できる
サーチコンソールで分析したい日付の範囲を、下記のような8種類の方法で指定できます。
- 最新日(前日)
- 過去 7 日間
- 過去 28 日間
- 過去 3 か月間
- 過去 6 か月間
- 過去 12 か月間
- 過去 16 か月間
- カスタム
活用方法としては、
- 過去と現在を対比して、変動を見る
- 時系列を長くとり、アプデの影響を確認する
といった感じでして、「時間軸での比較」をするときに便利です。
日付の変更方法ですが、下記のように指定することが可能です。
「日付」をクリックしたら、お好きな範囲を指定してみてください。
「適用」をクリックすれば、結果に反映されます。
その②:検索キーワードを指定できる
検索キーワード(クエリ)を指定することができます。
「新規」→「検索キーワード」→「キーワードを入力」→「適用」という順番で指定可能です。
※「次を含むクエリ」「次を含まないクエリ」「正確なクエリ」の3つから選べます。
上記のような感じで、指定完了です。
その③:ページ単位を指定できる
逆に、ページ単位での分析もできます。
「新規」→「ページ」→「URLを入力」→「適用」という順番で指定可能です。
※「次を含むURL」「次を含まないURL」「正確なURL」の3つから選べます。
上記のようなステップで指定可能です。
その④:検索クエリを一覧でみれる
検索クエリごとの状況を分析することができます。
その⑤:ページ単位を一覧でみれる
一方で、全ページの状況を一覧で確認することもできます。
サーチコンソールを活用してリライトすべき記事を選ぶ方法
サチコを使ってリライトすべき記事を選ぶ方法について解説していきます。
やり方としては、「表示回数の多い・少ない」と「平均CTRの高い・低い」の組み合わせでみていきます。
まずは、下準備として下記のように「平均CTR」と「平均掲載順位」にチェックを入れておきましょう。
下記のようになっていれば、OKです。
それでは、解説していきます。
その①:表示回数「多」・平均CTR「高」
表示回数「多」・平均CTR「高」は、検索流入がしっかりできている証拠です。
・現状をキープするための改善
・記事の収益性を高めるセールスライティング
検索流入に関しては申し分ない状態なので、記事の収益性を高める工夫としてセールスライティングなどに挑戦してみるのがおすすめです。
>> 10倍売るためのセールスライティングのコツ5つ【チェックリスト付き】
ちなみに、順位別のCTRとしては下記が参考になります。
✔︎ 順位別の平均CTR
1位 21.12%
2位 10.65%
3位 7.57%
4位 4.66%
5位 3.42%
6位 2.56%
7位 2.69%
8位 1.74%
9位 1.74%
10位 1.64%
出典:2017 Google Search Click Through Rate Study
その②:表示回数「多」・平均CTR「低」
表示回数「多」・平均CTR「低」は、検索結果には多く表示されているが、クリックされる回数が少ないということです。
・タイトルを改善する
・ディスクリプションを改善する
上記の2点ですね。
理由としては、タイトルとディスクリプションを検索クエリごとの意図に合わせて改善することで、ユーザーにクリックしてもらえる確率が高まるからです。
CTRを上げるタイトルの付け方は、下記の記事が参考になります。
>> CTRを上げるブログのタイトルを決めるコツ7つ【事例あり】
ちなみに、ディスクリプションとは、下記のようにタイトル下に表示される補助的な文言のことです。
ディスクリプションは、All In One SEO Packといったプラグインを入れていれば記事編集ページで入力することができます。
しかし、設定をしても検索結果に100%表示されるわけではなく、Googleが他の部分を選択して掲載することもあるので注意です。
ディスクリプションの書き方については、SEOで損しないメタディスクリプションの書き方9つ【最適な文字数も解説】にて解説しています。
ただし、検索順位が11位以下の場合、検索順位を上げないとCTRが改善しませんので、SEOの仕組みと検索上位を獲得するための5つの対策を読みつつ検索順位の改善に努めましょう。
WordPressテーマによってはディスクリプションを指定する機能がついている場合もあるので、そちらをご使用ください。
その③:表示回数「少」・平均CTR「高」
表示回数「少」・平均CTR「高」は、検索結果にはあまり表示されないわりに、記事がクリックされる回数は多いという状況です。
・掲載順位が上位なら他のキーワードを狙う
・上位じゃないならコンテンツを改善して上位を目指す
こちらの場合は、検索順位の高・低によって対処すべきことが変わってきます。
もし、検索順位が上位であれば、そもそも、狙っているキーワードの月間検索ボリューム数が少ないはずです。
検索ボリュームとか意識したことないという方は、SEOキーワード選定のやり方を4つの手順で解説【選ぶコツ】をご覧ください。
アクセスUPを目指すのであれば、検索ボリュームの大きい他のキーワードを狙うのがいいと思います。とはいえ、今のキーワードからの収益性が高い場合は、現状キープという選択肢もありです。
続いて、もし、検索順位が上位ではないのであれば、コンテンツを改善して検索上位を目指しましょう。平均CTRは高いので、掲載順位が上がれば検索流入数も増えていくはずです。
その④:表示回数「少」・平均CTR「低」
表示回数「少」・平均CTR「低」は、検索結果に表示される回数が少なく、記事がクリックされる回数も少ないという状況です。4つの中では、一番辛い状態です。
・コンテンツの改善
・ターゲットキーワードの見直し
※公開してから1〜2ヶ月が経過していない記事は、順位が安定していない可能性があるので省きます。
この場合、①コンテンツを改善していくか、②そもそものターゲットキーワードを見直すという選択肢になります。
検索順位が低い場合は、コンテンツ改善をすることで検索上位を目指すのが解決策です。
コンテンツの改善については、検索意図を満たせる記事を作るのがポイントです。下記の記事をみながら、ユーザーの検索意図(顕在ニーズ・潜在ニーズ)を満たせるコンテンツに改善していきましょう。
>> SEOで検索意図が重要な理由とは?【調べ方・記事に活かす方法も解説】
また、ミドルキーワードなどの場合、関連コンテンツからの内部リンクを調整することも重要な要素です。下記の記事をみながら、関連性の高いコンテンツからの内部リンクを調整してみましょう。
>> 【図解】グーグルのリンク評価20の原則【2019年版】(外部リンク)
もし、検索上位なのに表示回数が少なく、平均CTRも低い場合は、そもそもターゲットキーワード自体のニーズがあまりない可能性があります。
その場合は、他のキーワードを狙って新規コンテンツを制作していくのも手です。
【おまけ】平均掲載順位が低い記事をリライトするコツ
おまけで、平均掲載順位が低い記事を改善するコツについてご紹介します。
その①:コンテンツの質をあげる
その②:関連記事から内部リンクを貼る
その③:被リンクとサイテーションをもらう工夫をする
1つずつ解説していきます。
その①:コンテンツの質をあげる
各キーワードにおいて、ユーザーの検索意図を満たせるコンテンツを制作することが肝要です。
なぜなら、Googleはキーワードごとに、ユーザーの検索意図と最もマッチするページを上位に掲載するからですね。
ちなみに、検索上位をとる感覚をつかむには、ロングテールキーワードが向いています。
>> 【SEO】ロングテールキーワードとは?選び方と記事の書き方を解説
その②:関連記事から内部リンクを貼る
ここはちょっと高度な話です。
GoogleにはPage Rank(ページランク)という概念があり、リンクの受け渡し方によって各ページの重要性を検索エンジンが判断するというものです。
ブログ内の内部リンクを調整することで、リンクを受け渡してもらったページの評価が上がりやすくなります。
ものすごく簡易化して解説すると、下記のような感じですね。
※他にも様々な要素が絡み合っているので、初心者の方は、まずは基本モデルを理解いただければOKです
上記のようなイメージです。
詳しくは、下記のサイトが参考になるので興味がある方は、覗いてみてください。
>> 【図解】グーグルのリンク評価20の原則【2019年版】(外部リンク)
その③:被リンクとサイテーションをもらう工夫をする
外部サイトや他者からの評価が、サイトの評価につながります。
- 被リンク:外部サイトからリンクを貼ってもらうこと
- サイテーション:リンク以外の形式でページへ言及してもらうこと
被リンクはイメージできると思います。
特に、関連性の高いサイトや、外部から高評価を受けているサイトや、鮮度の高いサイトからの被リンクは上質であると言われています。
一方、サイテーションとは、日本語で「言及・参照」といった意味を持つ言葉です。
例えば、SNSなどで「Tsuzuki Blogのブログ情報は素晴らしい!とても参考になる!」みたいな投稿をしてもらうことが、まわりまわってサイトの評価につながるということですね。
SNS運用をすることで、被リンクやサイテーションを増やすチャンスになるので、ブロガーの方はTwitterなどを運用してみるといいかと。
>> Twitterのフォロワーを0から増やす方法【最初にやること9つ】
まとめ:サチコを活用してリライト作業をしよう!
今回は、サーチコンソールを活用した、リライトすべき記事の見つけ方についてご紹介してきました。
ブログ記事は1回書いて終わりではなく、ユーザーの検索ニーズに合わせて改善をすることで、検索上位を目指していけます。
無料ツールのサーチコンソールを上手に活用して、記事の改善に活かしていきましょう。
※記事の検索順位ごとのリライト方法は、前に下記の記事で解説しました。
>> 【SEO効果】ブログをリライトする具体的なステップ3つと注意点2つ【実例つき】
今回は以上です。