明石ガクトさんの『動画2.0』の要約まとめを教えて!
どんな本なのか知りたいです!
こんな悩みにお答えする一冊の本をご紹介します。
「幻冬舎 × NewsPicks Book」から出版された本書は、ONE MEDIA 代表の明石ガクトさんが執筆し、幻冬舎の箕輪厚介さんが手掛けた「動画」の本質にせまる一冊です。
箕輪さんからバイク便が届いた。僕は学生時代、出版社でバイトしていた。嫌ってほどコピーしたり運んだりしていたゲラが、今は輝いて見える。自分で書いた言葉たちが本になる為の準備をしているのは甘美的な体験だ。動画でも本でも、僕にとってはポストプロダクションが一番エキサイティングな段階だ。 pic.twitter.com/HvZ8ZZIHL8
— 明石ガクト (@gakuto_akashi) 2018年8月22日
やべぇ。出版界の常識的にありえない豪華さ。カバーが革の鞄のようだよ。別帳扉透けてるし。 pic.twitter.com/TN2wRplHWx
— 箕輪厚介(アジア進出)死ぬこと以外かすり傷 (@minowanowa) 2018年10月9日
今回は、本書を読んだことのない人向けに、「内容の解説」と「動画ビジネスの攻略法」をご紹介します。
2019年は動画元年に。
— Tsuzuki@台北 (@1276tsuzuki) 2019年1月10日
スティーブ・アオキ激似の明石ガクトさん(@gakuto_akashi )の『動画2.0』を読みおえて血が熱くなった。
- 動画の本質は「情報の凝縮」にある。
近いうちにブログにまとめるので5万字の単行本を読む必要なしかも?🤔#明石ガクト #スティーブアオキ #本物はどっち
Twitterでこんなツイートをしたのですが、著者の赤司ガクトさん(@gakuto_akashi)から以下のような引用リツイートがありました。
ありがと!でも本読む必要無いとか言わないでよ🥺 https://t.co/igR9cbfAoZ
— 明石ガクト (@gakuto_akashi) 2019年1月10日
本を読む必要のないくらい解説をしようと思いましたが、本書を読みたくなる解説にできるようにがんばりたいと思います。
『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
【著者紹介】
明石ガクト
ONE MEDIA代表。1982年静岡生まれ。2006年上智大学卒業。2014年6月、ミレニアル世代をターゲットにした新しい動画表現を追求するべくONE MEDIAを創業。多くのソーシャルメディアのコンテンツパートナーとして動画を配信中。直近ではショートフィルム制作やデジタルサイネージでのコンテンツ展開も行っている
【動画2.0】映像と動画の違いとは?
下記のようにまとめています。
・動画の本質は「時間軸に対する情報の凝縮」にあり
・動画の系譜(2005〜2017年の3つの波)
・5G、8K時代到来で動画が圧倒的に変わる?
動画の本質は「時間軸に対する情報の凝縮」にあり
「映像」と「動画」の世界を分断し「動画2.0」の世界をつくったのはスマートフォンの登場がきっかけでした。
テレビ番組や映画など尺の長い「映像コンテンツ」が「主」となっていた時代から、2000年代に登場したYoutubeを皮切りに、2016年以降はInstagram, TikTokなどの数秒〜数分といった短い尺の「動画コンテンツ」が「主」となる時代に突入しました。
「映像」と「動画」の違いは何か?
ズバリ、「時間軸に対する情報の凝縮」の違いにあります。
「情報の凝縮」=「IPT(Information Per Time)」と呼ばれ、IPTの高いコンテンツが「動画」です。
これが動画の本質になります。
「動画」の競合がスマホに流れるLINEやInstagramなどの「通知」だとすれば、数秒でユーザーのハートを掴む動画コンテンツに「凝縮された情報」が詰まっているのは必然ですよね。
動画の系譜(2005〜2017年の3つの波)
動画の本質は「情報の凝縮」=「IPT(Information Per Time)」でした。
動画はどのように生まれ、現在に至るのでしょうか?
動画の歴史と系譜をご紹介します。
本書では以下のように、2005年のYoutube誕生から現在に至るまでの動画の歴史を、コーヒーになぞらえて「ファーストウェーブ」〜「サードウェーブ」でまとめられています。。
ファーストウェーブ
引用:『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』 明石ガクト
2005年 Youtube誕生
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2014年 Youtubeブーム
セカンドウェーブ
2015年 Facebookが動画対応
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2017年 早回し料理動画ブーム
サードウェーブ
2018年 Facebookアルゴリズム変更宣言
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? 年 IGTV, TikTokなど新しい動画プラットフォームの出現|
2005年にYoutubeが登場してから動画の歴史がはじまります。
こちらの動画はYoutubeで初めて人間が話しているところを撮影した動画です。
初期のYoutubeは何でもありでしたが、現在ではYoutubeをみない日はありません。
その後、2015年にFacebookが動画対応をして爆発的に動画の再生回数が伸び、2017年にはTastemadeを筆頭に早回し料理動画がブームになりました。
本書では7つのステップで早回し料理動画の作り方が紹介されています。
2018年にFacebookがユーザーからのエンゲージメントの高い動画をタイムラインで上位表示するアルゴリズム変更宣言があり、2018年以降はIGTV, TikTokなどの、より短い動画コンテンツを配信するプラットフォームが台頭しました。
今後、動画の未来はどうなるのでしょうか。
5G、8K時代到来で動画が圧倒的に変わる?
2020年の東京オリンピック以後、5Gと言われる「第5世代移動通信システム」が整備され、大量の映像コンテンツを一瞬で読み込むことが可能になります。
また、8Kと呼ばれる人間の目で知覚するのと大差が無い画素数で表示されるコンテンツがあたりまえの世の中になると言われています。
新しい技術が一般化されることで「動画コンテンツ」も劇的に変化する可能性があります。町中がデジタルサイネージで埋め尽くされ、スマートフォンの画面にはホログラムが浮かび上がるかもしれません。
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2019年以降の動画ビジネス攻略法とは?
下記のようにまとめています。
- 動画はインターネット広告の最後の砦
- プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント = マネタイズ
- 「Impact」を生む「Insight」のための「Information」
動画はインターネット広告の最後の砦
本書では2008年と2017年の「テレビメディア広告費」と「インターネット広告費」を比較しています。本書をもとに上図を作りましたのでご覧ください。
テキストでは「新聞」や「雑誌」の「ウェブ」へのシフトが起きたのにまだ、「テレビ」から「動画」へのシフトが起こっておらず、「動画」こそが「インターネット広告」の最後の砦だと述べられています。
TikTokやInstagram(ストーリー)も広告を開始したように、これからユーザー獲得ができている動画プラットフォームから順に広告化が進んでいくと思われます。
「テレビメディア広告」はGRPという効果が見えにくい指標でしか広告効果を測れませんが、「インターネット広告」はユーザーの動きが明瞭に示されているため「テレビメディア広告」と比べて広告効果も測りやすいため広告主にとっては効果があれば掲載しやすいのです。
プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント = マネタイズ
2019年以降の動画ビジネスの攻略法は公式にするとこうなります。
プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント = マネタイズ
公式の読み解き方はこちらです。
まずは自分がどの動画プラットフォームで勝負をするのか決めましょう。Youtubeなのか?TikTokなのか?Instagramなのか?など現状のプラットフォームの中で土俵を決めることがSTEP1です。
戦う動画プラットフォームを決めたら、次はその動画プラットフォームで自分が輝くためのスタイルを考えましょう。何系の動画を配信するのか?編集でどんな工夫を凝らすのか?など、◯◯なスタイルといえば自分だ!と言えるような自分なりのスタイルを考えるのがSTEP2です。
自分なりのスタイルを決めたら、スタイルをぶらさずにエンゲージメントの高い動画を制作し続けましょう。エンゲージメントが高い動画を作り出す方法は何なのでしょうか?次の章で説明します。これがSTEP3です。
上記が本書で紹介されている動画で稼ぐ方法です。
公式は理解できたけどどうやってエンゲージメントの高い動画を作り出すのか?についてはこれから説明していきます。
「Impact」を生む「Insight」のための「Information」
どうすればエンゲージメントの高い動画を作り出せるのか?
その答えが「Impact」を生む「Insight」のための「Information」です。
上図を解説しています。
動画コンテンツを通してオーディエンスにどんな「Impact」を与えたいのか?を決めます。「Impact」とは「視聴者の価値観が変わること」や「視聴者が今までとは違う行動をとる」ような影響のことを指します。どんな「Impact」を与えたいのか?を決めるのがSTEP1です。
どんな「Impact」を与えたいのか?を決定したら、次はその「Impact」を与えるための「Insight」を考えます。「Insight」とは「視聴者が共感したり、考えが深まるツボ」のことです。このツボを見つけることがSTEP2です。
「Impact」を生み出すための「Insight」を考えたら、最後は「Insight」を感じさせる「Information」としてのコンテンツを作ります。いいコンテンツを作り出すためには「視聴者が正しい情報を没入感を持って吸収する」ようなコンテンツ作りが重要です。
本書では「時間軸のコントロール方法」と「視聴者の心を掴む動画の構成順序」をONE MEDIAの番組「two FACE」を事例に紹介しています。このようなコンテンツ作りをするのがSTEP3です。
動画ビジネス攻略法を整理すると以下のようになります。
- プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント = マネタイズの公式を理解して、公式のキーワードを考える。
- エンゲージメントの高い動画作りには、「Impact・Insight・Information」の3要素を設計することが鍵になる。
- 上記を踏まえて動画を作り続ける。
動画ビジネス攻略法が分かったら「動画づくり」を始める方法をご紹介していきます。
今すぐ動画クリエイターになるためには?
下記のようにまとめています。
・ブートキャンプや学習講座で編集方法を鍛えよう
・毎日1時間は狙うプラットフォームの動画を見る
・動画をつくってすぐに投稿する
ブートキャンプや学習講座で編集方法を鍛えよう
動画づくりをはじめるためには、PCで動画編集ソフトを使えるようになるのが一番の得策です。
もちろんスマホのアプリなどでも素敵な動画を作れますが、編集機能に限界があります。
例えば、下記のようなスクールで動画編集について学び、自分の思い通りにソフトを動かせるようになっておきましょう。
動画編集におすすめなソフトとしては、「Adobe Premiere Pro」か「Final Cut Pro」のどちらかが王道ですね。Youtuberなども利用しているソフトです。
毎日1時間は狙うプラットフォームの動画を見る
動画編集ソフトを購入して動画学習を始めたら、同時に毎日1時間は狙うプラットフォームの動画を見ましょう。
プラットフォーム × スタイル × エンゲージメント = マネタイズの公式を思い出して、どんなスタイルの動画が人気なのかを自分なりに研究していきましょう。
ちなみに著者明石ガクトさんが社長を務めるONE MEDIAの人気番組「two FACE」の事例はこちら。
どんな構成方法でこの動画が作られているか?については本書に書いてあります。
動画をつくってすぐに投稿する
ここまできたら後は動画を作って投稿するのみです。
本書の最後には明石ガクトさんの敬愛するYoutuber、”ケイシー・ネイスタット”の『FILMMAKING IS A SPORT』が紹介されています。
「動画を生み出すのはスポーツと一緒だ」というメッセージが込められています。
動画編集テクニックを学ぶ
Tech Academy 動画編集コースで動画編集を学びましょう。
毎日1時間は動画を研究しよう
Youtube, TikTok, IGTVなど動画を投稿したいプラットフォームで「どんな動画が人気か?」「どんな手法が人の心を動かすのか?」を研究しましょう。
すぐに動画を制作して投稿しよう
iPhoneなどで動画を撮影して自分で編集してアップロードしてみましょう。
動画ビジネスに興味を持っている方は、本書を読むと「動画」と「映像」の違いを理解でき、「動画」の持つおもしろさとポテンシャルを感じ、具体的にどんな手順で動画ビジネスの波に乗るべきかわかります。