『LIFE SHIFT』の要約を知りたい。どんな人におすすめなのかも知りたい。
こんな疑問にお答えします。
本書は、ロンドンビジネススクール教授の”リンダ・グラットン”が2016年に出版した書籍です。
一言でまとめると、「人生100年時代になると何が変わり、私たちは何を準備すべきかわかる」というメッセージが貫かれています。
例えば、これまでの「教育・仕事・引退」の人生モデルは崩壊して、「エクスプローラー・インディペンデントプロデューサー・ポートフォリオワーカー」の3ステージへ移行する話などが紹介されています。
本書を読めば、未来を予測して今、自分のすべきことがわかります。
それでは、いきましょう。
3分でわかる『LIFE SHIFT』の要約まとめ
『LIFE SHIFT』を3分で理解するための要約まとめです。
要約①:100年時代の人生における3つの新ステージ
要約②:未来では3つの無形資産がキーポイントになる
要約③:新しい時間の使い方【レクリエーション→リ・クリエーション】
解説していきます。
要約①:100年時代の人生における3つの新ステージ
人生100年時代になると今までの「教育・仕事・引退」という人生シナリオは変化し、私たちは以下の3つの新ステージを生きることになります。
ステージ①:エクスプローラー(探検者)
ステージ②:インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
ステージ③:ポートフォリオ・ワーカー
一つずつ説明していきます。
ステージ①:エクスプローラー
エクスプローラーとは、周囲の世界を探査し、新しい世界と経験を探し求めるステージです。
例えば、新たな町に移り住みその土地の人と仲良くなったり、海外へ旅をしにいき自分の人生の目的や生き方を考えたりします。
ステージ②:インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーとは、旧来のキャリアの道筋から外れて自分のビジネスを始めた人たちが、このステージを生きます。一言で言えば、自分の職を生み出す人のことです。
例えば、自分で起業をしてプロダクトを生み出したり、フリーランスとして企業へ商品を納品したりすることで、専門知識を身につけ学習します。
ステージ③:ポートフォリオ・ワーカー
ポートフォリオ・ワーカーとは、過去の仕事や有給の仕事が核となり、さまざまな活動を同時並行的に行うステージです。
例えば、週に数日は有給の職で働き、1日は地域コミュニティで活動し、1日は趣味に打ち込み、1日は慈善団体の理事会に出席するといった行動をとります。
ご紹介した3つの人生のステージには年齢制限がなく、どの年齢でも「エクスプローラー・インディペンデントプロデューサー・ポートフォリオワーカー」を経験することができます。
僕の場合、エクスプローラーを終えて、インディペンデント・プロデューサーへ向けて移行期間にいます。
要約②:未来では3つの無形資産がキーポイントになる
100年時代においては以下の3つの無形資産が活躍することになります。
無形資産①:生産性資産
無形資産②:活力資産
無形資産③:変身資産
それぞれ解説していきます。
無形資産①:生産性資産
生産性資産は、仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産のことです。
例えば、スキルや知識など自分のソフト面を高めるものから、人からの評判も生産性資産に含まれます。
無形資産②:活力資産
活力資産とは身体の健康や体力、人間関係などの資産のことです。
例えば、身体を健康に保つことで高齢になっても活発に活動できたり、認知症にならなかったりします。また、良好な人間関係を築くことで精神的健康も保てます。
無形資産③:変身資産
変身資産とは、人生の途中で新しいステージへと変化するのを成功させるための意思と能力のことです。
例えば、職に就きながらも他のスキルや人脈を築いて、独立への準備を進めるといった能力のことです。
3つの無形資産があれば、3つのステージをうまく使い分けながら人生を有利に進めていくことができるはずです。
要約③:新しい時間の使い方【レクリエーション→リ・クリエーション】
上記の3ステージの人生を生き抜くためには余暇時間の使い方がキーポイントになります。
本書では、休みの日の行動を「レクリエーション」から「リ・クリエーション」へと変化させることで、人生を通して自己成長を遂げることを推奨しています。
なぜなら、人生の各ステージで必要になるスキルが変わるため、常に成長しないと対応することができなくなっていくからです。
例えば、休みの日にプログラミングスクールに行ったり、ブログを書いたり、陶芸したり、英語を習ったり、家具作りをしたり、なんでも良いですが自分の身に付けたいスキルの習得のためにリ・クリエーションを行いましょう。
レクリエーション的な時間の使い方から、リ・クリエーション的な時間の使い方へシフトしていきましょう。
『LIFE SHIFT』を読むべき人はこんな人
本書を読むべき人は以下のとおりです。
- 教育・仕事・引退の人生モデルは古いと思っている人
- 新しい時代の生き方を知りたい人
- 未来について物事を考えるのが好きな人
- 20〜30代の部下を持つことになる人
- 経営者・人事など採用関係者の人
上記のような人は本書を読んでみるといいかと思います。
なぜなら、『LIFE SHIFT』を読んでこれからの時代の生き方・働き方を先回りして考えておくことで、未来における生存率・成功確率が高まるからです。
例えば、「教育・仕事・引退」の人生モデルがあたりまえだと思っていきていると、人生中盤以降でスキル不足が目立ってくることになります。
人生戦略を考えるためにも本書を手に取ってみてください。
『LIFE SHIFT』とあわせて読みたい関連本
『LIFE SHIFT』とあわせて読むと、より理解が進む関連本をご紹介します。
関連本①:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ)
関連本②:『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(ハンス・ロスリング)
関連本③:『メモの魔力』(前田祐二)
こちらの3冊です。
関連本①:『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ)
著者:ふろむだ
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2018年
実力を魔くよりも、はるかに人生を好転させる「錯覚資産」とは何か?ネット上で何百万人もの感情を揺さぶり続けたモンスター・ブロガー衝撃のデビュー作。
関連本②:『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(ハンス・ロスリング)
著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング
出版社:日経BP社
出版年:2019年
ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。
関連本③:『メモの魔力』(前田祐二)
著者:前田祐二
出版社:幻冬舎
出版年:2018年
僕にとってメモとは、生き方そのものです。メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。メモによって夢を持ち、熱が生まれる。その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いていない「本当のメモの世界」へ、ようこそ。
以上です。
『LIFE SHIFT』は32万部を突破しており、これから訪れる時代を先回りして考えるためのツールとしてとても有効です。
漫画版も発行されているので、漫画派の人は漫画版を楽しんでください。
ではでは。