最近ブログを始めたのですが、文章力がなくて困っています。どうしたら、文章力のない僕でも読みやすい記事を書けるのでしょうか?
こんな悩みを解決します。
・ブログにおける文章力の定義
・ブログのコンテンツ力をあげる方法
・文章力ゼロでも読みやすい記事を書くコツ
この記事を書いている僕はブログ歴6年です。副業でブログを始めて1年で月100万円を達成し、現在はブログで生計を立てています。
今回は、ブログの文章力がなくても読みやすい文章を書くコツについて解説します。
ブログを始めたばかりの人は、「自分は文章力がないからいい記事が書けない」と考えるものですが、実は読みやすい文章なら誰でも書くことができるんです。
自分には文章力がないから読みやすいブログを書けないと思っている人は、本記事の内容を実践することで、読みやすい記事を書くことができるようになりますよ。
前置きはこの辺にして、早速はじめていきましょう。
ブログにおける文章力の定義【小説表現は不要】
まずは、文章力とはなんぞやというお話からしていきます。
ブログにおいて読みやすい文章とは
ブログにおいて読みやすい文章とは、「引っ掛かりがなく読めて、読者に内容が伝わる文章」と定義します。
いわゆる、可読性が高い文章ということですね。
そして、読みやすい文章の特徴は、訓練をすれば誰でも書けるようになることです。
文章力とは読みやすい文章を書く力
ブログの文章力についても定義しておくと、「読みやすい文章を書く力」のことです。
先ほどの定義とあわせて考えると、「引っ掛かりがなく読めて、読み手に内容が適切に伝わる文章を書く力」ということになります。
具体的にいえば、Manablogやひつじアフィリエイト、hitodeblogなどは読みやすいブログの典型的な例ですね。
本記事で紹介する15のコツを押さえた上で、「どうしてこの文章が読みやすいのか?」という視点を持って上記のブログを読むと、とても勉強になるはずです。
小説家のような文章はブログに不向き
ちなみに、小説家のような文章はあまりブログに向いていません。
なぜなら、小説的な比喩や表現は「引っ掛かりなく読めて、読者に内容が伝わる文章」を書くうえで、邪魔になる時があるからですね。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
出典:村上春樹「風の歌を聴け」
例えば、上記は村上春樹さんの『風の歌を聴け』からの引用です。
とても美しい文章だとは思うのですが、「完璧な文章はありません。」と書けば伝わります。
このように、比喩表現や独特な言いまわしを削ることで、読みやすい文章に仕上がっていくことを覚えておきましょう。
個人的に、村上春樹さんの小説は好きです。しかし、ブログと小説は違うので、ブログでは無駄を削ぎ落とした文章を書いています。
文章力がなくても読みやすい記事を書くコツ15
文章力がなくても読みやすい記事を書く15のコツを、ご紹介していきます。
①:記事の目的を設定する
記事の目的を設定することで、何を伝えるべきかといった「情報の取捨選択」ができます。
- 想定読者は誰か?
- 何のテーマで書くのか?
- 読者の課題は何なのか?
- 読了後にどうなれば成功か?
- どこでマネタイズするか?(収益目的の場合)
上記のような質問に答えられるようにしておきましょう。
②:見出しの整合性を合わせてから書く
見出しの整合性は、しっかりと合わせておくことが重要です。
OKな例
H2:プログラミングの学習方法
H3:独学
H3:プログラミングスクール
H3:エンジニアとして就職
NGな例
H2:プログラミングの学習方法
H3:独学よりスクールの方がおすすめ
H3:大事なのは手を動かし続けること
H3:プログラミングは孤独との戦いです
上記のような感じですね。
一見、どちらも整合性がとれているように感じますが、後者は、学習方法ではなくがんばり方を書いているので、整合性がとれていないことになります。
見出しの整合性は記事構成案を作るときに、しっかり整えておきましょう。
見出しの整合性を合わせることは、15のコツの中でも、一番慣れるのに時間がかかると思います。常に意識すべきです。
③:背景+主張+理由+具体例はセットで書く
背景+主張+理由+具体例をセットで書くと、読者に主張が伝わりやすくなります。
例:筋トレを始めよう
背景:自己肯定感が低く、自分に自信を持てない若者が多い。
主張:筋トレをすることで、自己肯定感と自信を持つことができる。
理由:身体がたくましくなることで、脳も同調してポジティブになるから。
具体例:筋トレを1年続けたら、自信がみなぎるようになり、仕事も結果がでた。
背景を書くときのポイントは、想定読者が共感できるように書くことです。
読者と背景を共有できると、「主張+理由+具体例」が伝わりやすくなります。
④:主語と述語がねじれないようにする
文章における、主述の関係を意識しましょう。
OKな例
給料をもらったら、友人とフレンチを食べたり、新しいPCを買ったりする予定です。
NGな例
給料をもらったら、友人とフレンチや新しいPCを買う予定です。
→友人とフレンチを買うことになるのでおかしい。
上記のような感じで、主語と述語をハッキリさせることが大事です。
⑤:指示語をあまり使用しない
指示語=こそあど言葉のことです。
こそあど言葉とは、「これ」「それ」「あれ」「どれ」の頭文字をとった言葉のことでして、多用すると何を言っているかわからない文章になってしまいます。
こそあど言葉少なめ
僕がいつも使っているSEIKOの腕時計は、母がくれた贈り物で、自分にとって世界で一番大切なものです。
こそあど言葉多め
これは、あの人がくれたもので、自分にとって世界で一番大切なものです。
こそあど言葉の多用は、避けましょう。
⑥:誰かとの会話をイメージして書く
誰かと会話のキャッチボールをしているようなイメージで記事を書くと、引っ掛かりの少ない文章を書くことができます。
会話をイメージした文章
A:「AirPods Pro使ったことある?音楽好きなら絶対に買っておいて損はない、最高のワイヤレスイヤホンだと思うよ!」
B:「まじ?使ったことないけど、噂は耳にしてるよ。どこがいいの?」
A:「完璧なノイズキャンセリングで音楽に没入できるところと、耳につけたら自動でiPhoneと接続されること、あとは音質がめちゃくちゃいいんだよね。」
B:「それはいいな!ちなみに、いくらなの?」
A:「税抜で27,800円だよ!3年くらい使うと考えたら、1年で1万円くらいだし、まじで買って損はないと思うな。」
B:「おー、ちょっとアップルで見てくるわ!」
例えば、上記のような会話ですが、Bさんを抜いて語尾を整えると下記のようになります。
体裁を整えた文章
AirPods Proは使ったことありますか?
音楽好きなら絶対に買っておいて損はない、最高のワイヤレスイヤホンです。
特徴は、大きく分けると下記3点。
- 完璧なノイズキャンセリングで音楽に没入できる
- 耳につけたら、iPhoneとスムーズに接続される
- 音質がシンプルにとても良くて音楽を楽しめる
お値段は、27,800円(税抜)です。
ちょっと高いと思うかもしれませんが、3年くらい使うと考えたら、1年で1万円くらいなので、買って損はない製品ですね。
Appleの公式HPからチェックできます。
このように、誰かと会話しているように文章を書くと、ちゃんと成立します。
⑦:同じ語尾が連続しないようにする
上記のように、同じ語尾はなるべく繰り返さないようにしましょう。
⑧:漢字・ひらがな・カタカナをバランスよく
漢字を使いすぎると全体が詰まって見えるので、「ひらがな・カタカナ・数字・アルファベット」などをバランスよく活用するのが大事です。
例えば、下記のような言葉はひらがなで書くと読みやすくなります。
- 食べる事→食べること
- 書き直す→書きなおす
- 最も高い→もっとも高い
- 頼んで下さい→頼んでください
- 有難い→ありがたい
- 頂く→いただく
- 言う→いう
- 先程→先ほど
- 出来る→できる
上記のような言葉は、ひらがなで書きましょう。
その他、漢字の使い方に関しては下記の記事でわかりやすく解説されています。
>> 読みやすい文章には不可欠!最低限押さえておきたい漢字表記5つのポイント(外部リンク)
⑨:です/ます調 or だ/である調 に統一する
です/ます調 or だ/である調 のどちらかに統一しましょう。
どちらがいいとかはないのですが、「です/ます調 」と 「だ/である調」 がごちゃ混ぜになってしまうのは避けるのがベターです。
当ブログは、「です/ます調」 に統一しています。
⑩:並列概念は文字数を揃えてリスト化する
抽象レベルが同じものはリスト化すると、見やすいです。
例えば、おすすめのスポーツ5つを紹介する場合は、下記のようになります。
- 野球
- サッカー
- 陸上競技
- バスケットボール
- アメリカンフットボール
上記のような感じで、並列の概念はリスト化しましょう。
⑪:ボックスや吹き出しで調子を整える
ボックスや吹き出しで、文章の調子を整えることが可能です。
また、吹き出しを使うことで、誰かが話しているような感覚を演出することができるんです。
といった感じで、ボックスや吹き出しを使いながら、文章の調子を整えてみましょう。
⑫:文章をブロックとして認識する
文章を1つのブロックだと思って、ブロックごとに配置を意識すると、文章が読みやすくなりますよ。
例えば、下記は当ブログの記事です。
こんな感じで、文章をブロックごとに意識しましょう。
1つのブロックが大きくなりすぎないように、「。」が何回かきたら改行や行間をあけるのがポイントです。
⑬:余計な表現や言いまわしは添削する
省いても意味が伝わる表現や言いまわしは、カットしてOKです。
余計な表現が少ない文章
昨夜は、21時から約束していた友人とのご飯に1時間遅刻して、怒られました。
本来、20時にはおわる仕事が片づかず、21時まで残業することになってしまったのが理由です。
しかし、友人と合流してからは、最高に楽しい時間をすごせました。
余計な表現が多い文章
昨夜は、いつも20時におわる仕事が片づかず、21時まで残業をするハメになった上に、友人との21時からのご飯にも間に合わずこっぴどく叱られて、「今日は久しぶりの最悪な1日だ」と思ったのですが、結局は最高な時間をすごすことができて、いい1日になりました。
例えば、上記は同じ情報を伝えているのですが、後者は冗長な表現や言いまわしが多く、一文も長すぎて読みにくいですよね。
なるべく無駄な表現を削ぎ落として、スリム化しましょう。
⑭:音読してチェックする
文章を書き終えたら、音読してチェックしてみましょう。
声に出して読んで、引っ掛かるところがなければ、読みやすい文章が書けているはずです。
⑮:スマホ版でチェックする
スマホ版での表示も確認しておきましょう。
スマホはPCとは違って画面の幅が狭いので、適度に改行を入れたり、一文の長さを調整することで読みやすさを確保できるはずです。
文章力より大切な、コンテンツ力をあげる方法
最後に、文章力より大切な「コンテンツ力」をあげる方法について解説します。
・その①:検索意図を100%満たす
・その②:代理人として体験を積む
・その③:転職で本業をブログに活かす
1つずつ解説していきますね。
その①:キーワードの検索意図を100%満たす
1つ目は、ターゲットキーワードの検索意図を100%満たすこと。
どれだけ読みやすい文章を書いても、読者が知りたいことが書かれていなければ、読む価値を感じてもらうことはできないからですね。
例えば、本記事のターゲットキーワードは [ ブログ 文章力 ] です。
なお、検索意図は「文章力がなくても読みやすい記事を書くコツを知りたい」だと設定しています。
検索意図の調べ方については、検索意図とは?調べ方、ブログやSEOに活かす方法を解説!にて解説しています。
検索意図を満たす記事を書くことで、SEO的にも評価が上がるので一石二鳥です。
その②:読者の代理としてリアルな体験を積む
2つ目は、読者の代わりに現実世界で経験を積むことです。
読者視点に立ってみると、自分が調べようとしていることについて、実際に体験している人の話は信頼性も高く、読む価値がありますよね。
例えば、書評ブログを書いているなら、実際に本を読んで記事を執筆することが大事です。
読者の代理人として、経験量を増やしてみましょう。
自分の経験で記事が書けると、ブログに独自性が生まれます。
その③:転職して本業とジャンルを一致させる
3つ目は、本業とブログの内容が一致させる方法ですね。
例えば、家電ブロガーが家電メーカーに転職すると、専門性と権威性の双方で競合優位性が高まります。
2018年くらいから副業が解禁されていますから、副業OKな会社に転職して、本業で得た知見をブログに活かせるとコンテンツ力が強化できますよね。
ちなみに、僕は前職がWebマーケティング職だったので、SEO・ブログ系の記事で強みを活かせるようになりました。
まとめ:ブログの文章力は書きながら鍛えよう!
今回は、文章力ゼロでも読みやすい文章を書くコツについて、ご紹介してきました。
本記事で解説した15のコツを、ブログ執筆の際に実践してみてください。最初は、時間がかかるかもしれませんが、数をこなしていけばだんだん慣れていくはずです。
また、ブログを始めたばかりで何を書けばいいのかわかりませんという方は、下記の記事をどうぞ。
今回は以上です。